講師:六車誠二・俊介さん 「大工と建築家の未来」 〜地方の、ある大工工務店の試み〜
インドの設計施工集団、スタジオ・ムンバイを主宰する建築家のビジョイ氏から伝えられた、「技術は決して失われない」という言葉からスタート。 六車さん達が、数奇なご縁でインドのスタジオ・ムンバイとの協働が始まり、インドの人々や文化に触れることで今一度自分たちの仕事のあり方、日本人としての強みや弱みに気づかされたということ。 そしてそれらの体験が今後の設計と施工に活かされていくことがありありと炙りだされたあっという間の講義でした。 六車誠二さんがおっしゃった、「建築家は概念を考え、大工は伝統を考えている、その間くらいの建築をつくることがちょうど良いと思っている」という言葉が印象に残りました。語られる言葉や考え方は我々の延長線上にあるような気がするのですが、実父であり大工の親方でもあるお父様がいらっしゃって、六車さんご兄弟たちだからこそできる志向でもあり、とても真似はできないかもしれない。それでもその言葉と志には大いに勇気をいただきました。 伝統とはすでにそこにあるものであり、未来はまだないものである。今後のみえ木造塾としての在り方も再考させてもらえるような気づきのある講義でした。 講義の次の日は、伊勢神宮をご案内。ここでも細かなディテールに目や足を止めながらたくさんお話を聞かせていただきました。今回で3回目のご登壇でしたが、4回目もそう遠くない未来にお越しいただけるのではないかと思っています。 参加された塾生のみなさま、感想などありましたらメッセージやメールなどでお寄せください。
六車工務店+六車誠二建築設計事務所:http://mugu-rcsw.blogspot.com/
STUDIO MUMBAI: https://www.facebook.com/studiomumbaiarchitects/
運営委員 湯谷
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