「雨仕舞いのはなし」〜風雨をしのぐ木造の知恵〜
2019年(令和元年)の初回は石川廣三先生の「雨仕舞いのはなし」からスタートです。
防水と雨仕舞いについての違いから講義は始まり、開くことや閉じること、撥水性や親水性について、各地の降雨量や世界の雨仕舞いについて講義の内容は多岐にわたり、また、実験動画も見せていただくことでより理解が深まりました。
講義の中でも、今までの伝承としての雨仕舞いの問題点は単語がわかりにくい、論理性にかける、ということなどを瓦の事例を挙げて説明されていました。
こういうことが常態化していたことを懸念されているからでしょう、長年雨仕舞いについてを研究されてきた先生の講義は、理科的な説明(裏付け)と、じゃあそれが実際の現場ではどのような作用が起きるのか、と説明してくれることですんなりと頭に入ってくる講義となっていました。
今日受講できたみなさんは、昨今の異常気象やきっと今後も起こるであろう"想定外"の風雨に対応するための知恵の一端を勉強できたと思っています。
いま、手元のメモと先生の書籍も復習しながらこの記事を書いていますが、みなさん今日明日で復習されることをオススメします(笑)
最後に、個人的には意匠設計者がこのような雨仕舞いの工夫をしっかりと理解し、その地域の風土を体現できる建築を設計することでその場所固有の風景を作っていけたらなーと思っています。
運営委員 湯谷
*石川先生が理事をされている
一般社団法人 住まいの屋根換気壁通気協会
http://sumaikanki.jp
*石川先生のインタビュー記事
http://amenomichi.com/cross_iv2.html
*書籍「雨仕舞いのはなし」
https://www.amazon.co.jp/…/ref=cm_sw_r_cp_api_i_Mn8-CbV8PHK…
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